★ 超々々高級時計……
2014-04-05



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 夕刊は、ざっと目を通すだけで、記事を読むことは滅多にないのだが、「時を刻む技術の結晶」との見出しにひかれ読んでみた。
 時計、特に腕時計は好きである。小学生の頃、親父が中古のENICARを買ってくれたが、それ以降、60年近く、就寝時も時計を外さないでいる。いわば分身のようなものである。
 スイスで開かれた世界最大級の時計宝飾見本市「バーゼルワールド」で発表された機械式最新モデルを特集していた。オメガ、ロレックス、セイコー、シャネル、ウブロ、エルメス、ルイ・ヴィトン…… 腕時計の写真は、いつ見ても飽きることはない。各社とも電磁波対策や新たな機構など、技術を駆使し、磨きをかけたデザインを発表している。その価格は、16万5千円から…… ん? 691万円! なんだこれは! 時計とは「時刻」を知り「時の経過」を知るものだろう。確かに正確であればあるほど良いに決まっているが、これでは、まるで宝飾品である。いや、そうなのだろうか。腕といえば、ブレスレットやバングル、アームレットと呼ばれる装身具があるらしい。勿論、腕時計もその中の一つであるし、趣味の悪い宝石だらけの時計も売られている。それらは、ダイアモンドの数などで、数百万円になっているはずである。しかし、今回、発表されている時計は、その類ではないはずだ。事実、写真にはダイアモンドなどは一切ない。(とは言え、この見本市の名前に「宝飾」の字があるのが気になったが)技術料、材料費…… それに、ブランド料なのだろうか。買う人がいるから、作るのだろう。ま、私とは別の世界…… と呆れていたら、紙面の左側に、タグ・ホイヤーの記事があった。いかつい顔の写真。「最も過激な技術者」と呼ばれる副社長だと言う。磁力による振動で動力、髪の毛ほどのほどの細いベルトで力を伝えるなど、革新的な発想の持ち主とある。時計に目をやれば副社長に負けず劣らずの不思議な面持ちである。で、幾ら? な、なんと、1,700万円! どのような人が買うのだろう。いや、買ってどうするのだろう。時刻を知る…… ためではないようだ。左腕にはめて天に突き上げ、すれ違う人たちに見せびらかしたいのであろうか。あら? 変わった時計ね。ん? これか。タグ・ホイヤーのモナコV4だよ。これはね……と、うんちくをひとくさり。お高いんでしょうね〜 いや、なに高々1,700万だよ。妄想に耽っていたら、寒気がしてきた。

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