★ 年末「第九」、新年「ウィンフィル」と「印籠」……
2015-01-02



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 毎年、元日の夕べは、「ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート」と決めている。今年は、ズービン・メータ。20曲近くを聴く。心静かに、軽快なワルツ、ポルカ、マーチ…… メータの落ち着いた洗練され指揮と澄んだ楽団員の演奏。
 それにしてもシュトラウス一家は、良くもこれだけの同系統の曲を作ったものだと、毎年、驚かされる。毎年、何らかの趣向が施されるが、今年は「シャンペン・ギャロップ(ハンス・クリスチャン・ロンビ)」の際のシャンペン乾杯。それに「爆発ポルカ(ヨハン・シュトラウス)」最終拍での驚き。メータがボタンを押すと爆発音とともに色とりどりの紙吹雪が天井からこれでもかといたる所に降り注いできた。嫌みのないきらびやかな演出。しかし、ボタンを押しても爆発音が鳴らなかったら、紙吹雪が降らなかったら……などと余計な心配をしてしまった。
 放送中の解説が気になり、今日、ウィーン・フィルをググった。「自主運営団体たるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」会計処理、楽器管理など、すべてを楽団員が担当していると言う。昔は、男性のみと記憶していた。「1990年代まではオーストリア(ドイツ)人または旧ハプスブルク帝国支配地域出身の男性にほぼ限定。1939年に初めて女性のハープ奏者を採用」とあった。それにしても、女性楽団員たちを採用してくれて良かった。何とエレガントなことか。もちろん華を添える意味ではなく、音楽性で採用されていることは判っているが、聴きながら、ヴァイオリン、チェロ、ベース、フルート・ピッコロ…… 映してくれ〜と心の中で叫んでいた。
 歴史を見れば、波瀾万丈。この楽団に限った事ではないと思うが、戦争の影響を諸に受けている。良くも存続できたものだと思う。音楽に対する情熱であろうか。
 以前、最後に印籠を出す番組があった。話だけで、堪忍してくれ「お定まり」は嫌いだと、観たことはない。でありながら、毎年、お定まりのニューイヤー・コンサートを心地良く聴く。100%確実に、最終曲は、素晴らしい「美しく青きドナウ(ヨハン・シュトラウス)」であり、アンコール曲は、全員参加の「ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス:父)」 2曲とも実に新年を飾るにふさわしい曲である。なんと毎年、聴きながら感激している。
 年末には、「ベートーヴェンの交響曲第9番」を、年始には、「ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート」をお定まりで聴き、心穏やかになる。う〜ん……「印籠」とは違うと思うのだが……

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