近所に〓屋「どうげんぼうず」が出来て、半年ちょっとが経った。店主との出会いは、
「★ 惣次郎からどうげんぼうずに……」 に
書いたが、その後も気が向くと、落ち着いた安らぎとホッとする気分にさせてくれる「塩そば」や、ちょっと刺激を与えてくれる「辛そば」を食べに行く。毎回、「お客さん、久しぶりですね」と店主から声を掛けられるが、いくら旨いからと言って、そうしょっちゅうと言う訳にはいかない。この店、奥さんが、またイイ。小柄で、やたら控え目な可愛い女性……なのだが、その目には、何か一本、筋の通った……的な何かを感じさせてくれる。店主、「つけ麺、好きですか」「食べる」「そろそろ遣ろうかと思って……」「何日から?」「連休明けかな〜」
「塩」つけ麺は、難しいと思っていた。塩味の周りにその店が持てるあらゆる美味しさ、旨みが備わっていなければ、単に「塩味だけ……ガッカリ」で終わってしまう。つけ汁と麺が出された。奥さんが、小さなピッチャーを出し、「ジェノベーゼ・ソースです。半分ぐらい食べた後、これを麺に……ちょっと違った味わいに……」
食べた。総てに満足。店主、「どうでした? さっぱり味だと……」 8人ほどの客がいたが関係ない。素直に言った。「さっぱりの中に…… そう、実にお洒落な味ッ!」 店主、ちょっと間をおいて、「作る人が、お洒落だから」 馬鹿野郎! とは思ったが、「二人ともお洒落だもんね〜」
ラーメン…… 25円時代を知っている者にとり、値段はともかく、ここまで進化した「味」に感謝したい。
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