★ 夏、中古腕時計と親父……
2018-08-04



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 腕時計は、小学5年生の時、親父が、中古のEnicarを買ってくれた。別に欲しいなどと言ったことはない。昭和32,3年頃である、腕時計をする小学生などいなかった。20インチ自転車も近所では初めてだった。一時、20、26、27インチと3台あり親父の27インチは英国製だった。私は、内装3段とか外装3段のサイクリング車などを買って貰ったが、すべて中古だった。親父は、普通のサラリーマンだったが、とにかく中古の良品を探すのが好きだったらしく、自転車屋、時計屋、古道具屋さんたちと顔馴染みになっていた。
 親父の時計には、半円形の中にお月さんの顔があり、月齢が判るものだった。もちろん中古だったはずだ。夏になると時計と腕の間にガーゼを2,3枚重ね、丸く切った布をはさんでいた。聞けば、時計と腕の間に汗をかくが、実に不愉快。革製のバンドは、臭くなるので大嫌いだと言っていた。私もまったく同じである。夏になり、この不愉快さを感じると、親父の時計を思い出してしまう。
(なお、現在のSpiritは中古ではない。念のため)

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