友人が、今回の原発事故に接し、「ハイリターン・ハイリスク」と言った。通常は、高い損失を覚悟しなければ、高い利益は得られないとの意味で「ハイリスク・ハイリターン」と言うが、あえてリターンとリスクを逆に置いている。
我々は、当たり前のように明るい室内で、テレビを観たり、エアコン、電子調理器、パソコンなどを使っている。正に「快適さ」というリターンを得ていた。そして愚かな事に、その裏に潜むリスクなど考えもしなかった。
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チェルノブイリ事故の前すでに、今日の世界を「リスク社会」と喝破していたドイツの社会学者、独ミュンヘン大学教授、ウルリッヒ・ベック氏…… 的を射た比喩に説得力を感じる必読のオピニオンである。
限界のないリスク近代社会が生んだ不確実性の象徴
着陸するための専用滑走路ができていない飛行機に乗せられ、離陸してしてしまった……
自転車用のブレーキしかついていないジェット機に……
産業界や専門家に判断独占させず市民の関与進めよ
テクノロジーの民主化……
著作権者(ウルリッヒ・ベック氏、朝日新聞社)
の許諾を受けずにインタビュー記事を掲載して
います。
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