朝日新聞土曜版「be」を楽しみにしている。特に、「サザエさんをさがして」がイイ。とにかく、イイ! 今朝の「おみくじ」も、思わず、ん? そうだろうな〜と、笑ってしまった。
サザエさんの筆致も、掲載当初から変化している。親父は、新聞の切り抜きを趣味としていた。そのスクラップ帖に、毛筆っぽい肉厚のサザエさんがいる。同じサザエさんなのだが、趣きが違う。敢えて言えば、自己主張の強いサザエさんのような感じなのである。歳を重ねるごとに、サザエさんも柔らかくなったように思う。
話変わって「天声人語」に年長者の呼び方についての記述があった。「准高齢者」「高齢者」「超高齢者」 ま、以前よりは、こちらの方が響きは良いように思う。記述の中に、波平さんが登場する。設定は54歳だというが、70歳前後にしか見えない。昭和20年代の54,5歳のイメージは、波平さんだったのだろう。
たかだか数十年で年寄りは様変わりしている。生まれてから死ぬまで…… その長さの平均は、確実に伸びている。ふと、思う。果たしてその中身は、どうなのだろうか? ひょっとするとゴム紐のようなものなのでは…… ただ、長く伸びるようになっただけで、その密度は薄くなっている…… 名を残した歴史上の人物の享年を知ると、そんな思いに駆られてしまう。インターネットもない時代に、何故、中身の濃い活動ができたのだろうか?
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